第38話 魅力の伝え方
今回は、イートインの減少、テイクアウトやデリバリーへのシフト、マスク接客など、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、お客さんとの直接的なコミュケーションが何かと難しくなっているこの時期、お店や料理の魅力をどうやって伝えていくか、というお話をしたいと思います。
実は、そもそも地域密着の個人店さん専門店さんは“コミュケーション下手”な方が多いです。(あくまで私の経験ですのであしからず)
奥ゆかしいといえば聞こえはいいですが、情報過多の昨今、それでは、魅力に気づいてもらえないし、選んでもらえません。大変もったいないことです。
また、運よくお店を利用していただけたとしても、情報不足や情報の出し方のまずさなどで、お客さんに心から満足していただけないこともあったりするものです。
典型例をご紹介すると、
[case01]某キッチン
良質なオリーブオイルと自宅の庭で育てたハーブでつくっている、個性豊かなオリジナルドレッシングを、100均で売っていそうな容器に詰めて各テーブルに置いている。ラベルには「自家製ドレッシング」の文字・・・
[case02]某洋菓子店
定休日もお店にこもって、新しい焼き菓子の開発や、美味しさアップの工夫に余念がないパティシエのお店。しかし、棚に無造作に並べられた焼き菓子は、商品名と価格のみ。そして、彼は終日菓子づくりに忙しく、お客さんには無愛想。
[case03]某串揚げ居酒屋
一歩店内に入ると、落ち着いた空間と、センスのいいBGM。美味しい料理と多彩なお酒が楽しめるいいお店。しかし、ちょっと怪しげな古いビルの1階にあって、外からは中の様子が全く見えず、初めてのお客さんはまず入れない。
(常連さんでいつもいっぱいのお店ならこれでもいいんですが)
[case04]某味噌煮込みうどん店
自家製麺、味噌の繊細な調合法、数種類の魚節をブレンドした出汁、メインの具材から薬味にいたるまでの徹底的な吟味など、伝える内容には事欠かないお店。しかし、店内で発信している情報はメニュー名と価格のみ。
etc.
ここまで極端なのは最近さすがに減ってきましたが『ちょっともったいないなぁ』『損してるなぁ』といったケースは、いちいち上げていったらキリがありません。
もちろん、皆さん真剣です。道楽でやってるわけじゃありません。繁盛したいんです。
こういうお店はたいてい、料理にかける情熱はすごかったりします。その情熱のせめて1割でもいいから、「お客さんに魅力をどう伝えるか?」という点に向けてもらえるといいんですが・・・
あなたはのお店はいかがですか?
手間暇かけた、愛情たっぷりの料理を“てづくり”とか“自家製”とか“こだわり”といったような、ありがちな一言で説明していませんか?
お客さんがどう感じるか、お客さんにはどう映るのか、常に意識していただければと思います。
そして、今はコロナ禍です。お客さんとの“濃厚接触”はNGです。
店内POPやメニューブック。さらにはテイクアウトやデリバリーメニューにメッセージカードなどを添えて、魅力を伝えていきましょう。
【土屋先生からの一言】プレゼント付き!
「お客さんの目線で、お客さんの気持ちになって、お店や料理の魅力を伝えましょう!」と言われても、具体的にどうすれば?ということになるかもしれませんね。
そこで今回、私の友人で、中小企業や個人店を対象に「しかけ販促」を提唱している“心優しき”すご腕企画マン、眞喜屋実行(まきやさねゆき)さんに協力をお願いし「おいしさの合理的な伝え方」という、彼の最新ノウハウ集を皆さんにプレゼントさせていただくことにしました。
※現在進行形ノウハウなので、今は20個(4月末現在)ですが、最終的には100個ぐらいになるそうです、お楽しみに
私も拝見しましたが、これはいい!数多くのお店を応援してきた、眞喜屋さんならではの“すぐに使える”アイデアばかりです。もちろん、お店の個性はそれぞれですから、そのまま使えないものもあるかもしれませんが、発想のヒントになることは間違いないと思います。
このノウハウ集は眞喜屋さんの取引先やメルマガ読者さん向けに配布しているものなのですが、当プロジェクトの趣旨に共感していただけ、皆さんにもお配りできることになりました。メルアドなどの登録も不要です。
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