第133話 続・忘れられないお店になるために 

約3年間書かせていただいたこのコラムで私が最も伝えたかったのは、

「お客さんとの定期的な接触を徹底すること」

と、前回のコラムでお話させていただきました。

コラム132話はこちら

しかし、取り組めば高い確率で成果が出るとわかっているのに、多くのお店が取り組まない、あるいは途中でやめてしまう・・・そんな事例をたくさん見てきたのも事実です。今回は、その原因を明らかにし、一人でも多くの方に新たな一歩を踏み出していただける事を願い、このコラムの締めくくりとさせていただきたいと思います。

まずそこには、飲食店ならではの事情があると私は思っています。

そもそも店舗ビジネスというのは、飲食店に限らず待ちのスタイルが基本でした。魅力的な商品やサービスをお店に取り揃えていれば、お客さんは常に来てくれたのです。

しかし、経済の発展とともに、同じような商品やサービスが世にあふれ、それを取り扱う店舗も増え続えた結果、多くの業界で他店との違いを出すのが難しくなっていきました。

ところが飲食店は、お店にしかないオリジナル商品やサービスが提供できる、数少ない業種です。

たとえ世界一有名なハンバーガーチェーンが、個人経営のハンバーガー屋さんの隣に出店してきたとしても、そのハンバーガーは別物です。単純に比べることはできません。

あくまで他業界との比較ですが、飲食店は“個性がアピールしやすい”“差別化がしやすい”業界と言えたのです。

ですので、以前は『お店独自の美味しい料理』を提供する事ができれば、多くのファンを獲得でき、新規のお客さんにも困らない時期が他業界に比べて長く続きました。

そのため「お客さんとの定期的な接触」に無頓着な方が多い業界でもあったのです。

しかし今は、飲食業界も厳しい競争の真っただ中にいます。“美味しい料理”だけで、安定してお客さんに来ていただくのは難しい・・・

経営者の多くが、わかっているけど、行動に移せない、といった感じなのではないでしょうか?

また、飲食店は、顧客情報の収集がしにくい業種という事も取り組むお店が少ない要因の一つでした。

住宅や車はもちろんのこと、配達が必要な家具や家電、一人一人のカルテを作るヘアサロンやエステサロン、さらにお客さんの衣類を預かるクリーニング店、あるいはホテルや旅館の宿帳等、『お客さんの利用』イコール『顧客リスト増加』という業界は結構あります。

飲食店の場合、来店されたお客さんの連絡先等を収集して、定期的にお知らせを送るという取り組みが継続的にできていたのは、私が本を出版した2014年では25軒に1軒、つまり4%でした。

最近は手法も多様化し、取り組む方が増えた印象もありますが、挫折する方も結構多く、あまり変わっていない、というのが私の実感です。

つまり、ごく一部のお店しかできてないのです。だからこそ、取り組めば必ずと言っていいほど成果が出ます。

また、やってみたけど効果を感じなかったのでやめてしまったお店も少なくありません。

正しいやり方で地道に続ければ、3か月、半年で成果を実感できるのに、もったいない事です。

もう、そういうのは今日で終わりにしましょう!明日から、いえこのコラムを読み終えたらすぐに始めてください!

でも・・・

何から始めればいいのか?
どんな方法でリストを収集するのか?
どんなお知らせを送るのがいいのか? 等々

具体的なお悩みへのアドバイスや事例やヒントはこのコラムで何度か書いてきました。ぜひ読み返していただければと思います。

※特に第1話から第7話までは必読!

さらに、私土屋が一緒にあなたの取り組みをマンツーマンでお手伝いするサービスも始めていこうと考えています!

もし、あなたが、3か月~半年後に業績を安定させ、1年後には強いお店になっていたいとお考えなら、ぜひご検討ください。

あなたのお店が“忘れられないお店になるための”第一歩である、

「お客さんとの定期的な接触」をフルサポートします

1.それぞれのお店の実情に合った、顧客リスト収集の手法をご提案
2.提案するだけでなく、現場への導入をサポート
3.どんな情報を送ればいいか?というお悩みにお答え など

必ず取り組めるよう、並走するスタイルを想定しています。

ただ、個別コンサルに近い形になるため、同時にサポートできるお店の数は限定とさせていただきます。

さらに・・・

新規客の集客アップや、既存客の再来店率や情報発信のレスポンスを何倍にもしてくれる、「お店のブランド化」についても、マンツーマンでサポートできるカリキュラムを準備中です。

詳細が決まり次第またお知らせいたします。


【土屋先生からの一言

このコラムを続けてこられたのも、皆様からの応援メッセージのおかげです。約3年間お付き合いいただき本当にありがとうございました。

「忘れられないお店になるために」引き続き頑張って行きましょう!


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