目次

第1話 今、取り組むべき課題

繁盛飲食店には共通する二つの法則があります。

それは「お店のブランド化」と「お客さんとの定期的な接触」この二大法則は、ここ20年変わっていない。

そして、ピンチの時こそ、原点に立ち返ってしっかり取り組むことが大事。

リーマンショックの時も、東日本大震災の時もまさにそうでした。

今回のコロナ禍、未だかつてない過去最大のピンチといえます。

「お客さんとの定期的な接触」の効果

まずは、二大法則の一つ「お客さんとの定期的な接触」に取り組むことが最優先事項だと私は考えます。具体的には、顧客リストの収集と、定期的な情報発信の実践です。

来店利用はもちろん、テイクアウト、デリバリー、通販といった新しい試みも、質・量ともに充実した顧客リストを持っているお店は、早く結果が出ています。

この3か月、多くのお店を見てきて強く感じたことです。

こういう状況での顧客心理は、安心できるお店を利用したいというのが一番。

行ったこのないお店・よく知らないお店の利用・来店は、よほどの有名店・人気店じゃないと期待できません。

すでにあなたのお店を利用したことのある、お客さんの再来店再利用を促すのがベスト。通常時もそういうアドバイスをさせていただいていますが、このような非常時には特にその傾向が強いです。

「熟知性の法則」

アメリカの心理学者ロバート・ザイアンスが提唱した有名な理論「ザイアンスの法則」あるいは「熟知性の原則」によれば、人間は、同じ人や物に接する回数が増えるほど、その対象に対して好印象を持つようになるもの。

接触とは必ずしも直接会うだけではありません。メール、SNS、電話や手紙といった様々なコミュニケーションツールでもその効果は有効です。

LINEやメールで何度もやり取りした相手と初めて会っても、わりとすぐに親しく話せるといった経験、あなたにもありませんか?

「お客さんとの定期的な接触」に、今すぐ取り組んでいただければと思います。

次回は、顧客リストをどうやって集めるのか?どのくらいの数を集めるのか?についてお話ししたいと思います。

このコラムへのご意見、ご感想などをお待ちしております。

こちらまでお寄せください→ajimori@clock-work.net
または、味守りプロジェクトHPまで